日本三大酒どころの一角に数え上げられている京都の伏見にべんがらやという人気のおでん屋さんがあります。ここは全国的な知名度はないものの、とにかく予約が取れないお店として地元では有名な「知る人ぞ知る」お店。僕も過去に何度も電話で予約を取ろうと試みたことがあるのですが、ことごとく撃沈の目に遭ってました。
そのべんがらやに先日ようやく予約を取ることができて、とある夏の日の夕方にお店のある伏見まで行ってきました。本当はおでんが美味しくなる冬の寒い時期に行きたかったですが、とにかく予約が取れないので仕方ないですよね…
酒蔵が並ぶ風情あるエリアに溶け込むレトロな店舗…伏見の人気おでん専門店・べんがらやはこんなお店
今回ご紹介するおでん専門店・べんがらやがあるのは、京阪電鉄の伏見桃山駅と中書島駅のちょうど中間あたり。この辺りは酒処・伏見の古くからの酒蔵が並ぶエリアで、月桂冠や黄桜、宝酒造など、日本酒好きなら必ず聞いたことがあるようなブランドの歴史ある建物が立ち並んでいて、その風情ある光景はお酒を飲まない人にとっても心癒される街歩きスポットになっています。
べんがらやもそれらの歴史的建築物の中に違和感なく溶け込むようにしてお店を構えています。昭和初期くらいのレトロさを感じさせる和式の店内には公式情報で60席(うちカウンター席8脚)もの席数があるのですが、当然のようにこの日も満員御礼。飛び込みでやって来たお客さんはみな撃沈の目に遭ってました。ただ、これだけ大きなお店なのに、この日が偶然なのか店員さんの数がすごく少なかったなぁ…特にフロアスタッフが少なくて、注文を通すのにすごく時間がかかりました。ここはもうちょっとなんとかならないかなぁ…
定番おでんメニューから創作系まで…この日の僕がべんがらやで注文した気になるメニュー全10品を順にご紹介
それでは、この日に僕がべんがらやで注文したメニュー全10品を順にご紹介していきましょう。定番の和風出汁に加えて味噌煮込み、焼きおでんなど、複数の味のバリエーションがあって興味深いメニュー構成になってますよ…
大根・じゃがいも・たまご・厚揚げ・もち巾着(和風味)
まずは定番のおでん種から大根・じゃがいも・たまごの3品から。いずれもお値段 税込120円)。和風味のお出汁は醤油ベースで、基本甘口ではありますが、その中にスーッとした清涼感を感じる生姜のような風味を感じます。そのお出汁を思いっきり吸ってとろっとろになった大根は必食!ただ、お出汁が熱々なので、くれぐれも火傷にはご注意を…
続くお皿で出てきた厚揚げ(税込 110円)ともち巾着(税込165円)。目新しいものはありませんが、こういうのをレトロ感満点のおでん屋さんで食べると、なんとも言えないいい気分になれるんですよねぇ…願くば、やっぱり寒くなった冬に食べに来たかったな。まあ、今後いくらでもそのチャンスはあるわけですが…
牛すじ・板こんにゃく(みそ味)
3皿目はみそ味のおでんから牛すじ(税込 350円)と板こんにゃく(税込 165円)を注文。この味噌味のお出汁は八丁味噌ベースで甘辛の味付けですが、見た目ほど濃厚ではなくて割とサラッとしています。板こんにゃくの表面に八丁味噌の香りがしっかりついていて、口の中に入れるとその香りがふわ〜っと鼻に広がってくるのがいいですね。牛すじも他店の2倍くらいの大きさがあって、筋だけじゃなく赤身の部分もあって、お値段以上のお得感があります。
たこ(焼き)
今度は創作系メニューの焼きおでんからたこ(税込400円)を選択。焼きおでんって、もはやおでんと言える代物なのか?という疑問が心の中で湧いてきたのですが、まあそれは傍に置いておいて…この焼きおでん、塩とタレの2週類のバージョンがあって、焼き鳥をイメージして作られたことがわかります。下味で塩が結構効いていて、その上から甘口のタレがたっぷり…タコもプリップリで間違いなく美味なのですが、「焼き」の香ばしさのようなものは感じられませんでしたね。
イカ姿
そろそろ〆へと向かいましょう。胃袋のスペースを満たしたくなって注文したのがイカ姿(税込 550円)。下足の部分はありませんが、身の部分は丸々一杯あって、期待通りのボリューム感がありました。そのまま和風出汁で食べても良いのですが、一緒に出てきた甘口ねっとり系のニンニクダレを使うと日本酒へのブーストが一気にかかります。その一方で、たっぷりの生姜に醤油を加えて生姜醤油として食べると、ピリッとした辛味で口の中がキュッと引き締まります。
和風ロールキャベツ
そしてこの日の最後に注文したのが、べんがらやの名物・ロールキャベツ(税込550円)。定番の和風味と夏季限定のトマト味で迷ったのですが、後ろ髪を引かれる思いで今回は定番の和風味を選択しました。
このロールキャベツ、べんがらやの全メニューの中でもかなり高めの値段設定なのですが、出て来た現物のデカさを見ればその理由も納得。上の画像では伝わりにくいと思いますが、これ一個で下手したらお腹いっぱいになってしまいそうなくらいのボリュームがあります。
キャベツにしっかり和風出汁が染み込んでいながら、シャキシャキ感も残った茹で加減で、中のミンチの中にクワイが入っていて歯応えも感じられます。咀嚼するごとに和風出汁とキャベツのエキス、肉汁がミックスされたまろやかな旨味がドバーッと放出…う〜ん、たまらんっすわぁ。このロールキャベツがお店の名物になるの、よく分かります。
以上10品に胃袋も心も満たされてお店を退店。一部料金高めのメニューもありますが、定番おでん種の多くは大阪・福島の花くじらと同じくらいの値段で食べられるのでコスパも満点です。願わくば、もうちょっと注文がスムーズにできるようになってくれればなぁ…このお店に行く時には、ある程度時間にゆとりを持っておく方が良さそうです。
べんがらやのその他のメニュー例(値段は税込)
- くじらベーコン 1100円
- 鯖きずし 660円
- かき味噌鍋 650円
- 塩豚 650円
- 牛タン 600円
- まる玉焼 350円
- 餃子まんじゅ 350円
2人以上での利用ならおでんコースがお得!べんがらやへのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・伏見桃山駅から徒歩6分
そんなべんがらやでは、2人以上の利用でコース料理の注文ができるようになります…
このおでんコース、上のメニュー(後日貼っておきます)にあるように、僕のようなぼっち客が羨ましくなるほど内容が盛りだくさんなんです。これでお値段 税込2420円/人って、コスパ神すぎないですか?別料金で飲み放題もつけられるみたいだし、仲間内での飲み会には最高の条件じゃないかなと思います。このコースを注文するには前日までの予約が必要ですが、僕の体験的には実質1ヶ月くらい前に予約しておく方がいいと思います。
それでは、お店の詳細です…
べんがらや 5点満点中
住所:〒612-8047 京都府京都市伏見区上油掛町185−2
電話番号:075-622-6908
営業時間:17:00-22:30
定休日:基本的に無休
駐車場:10台分あり
クレジットカード払い:可
お隣の京阪電鉄・中書島駅からだと徒歩8分で行けます。
P.S. 京都で美味しいおでん屋さんをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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