AWOMB(アウーム)と言えば、京都で「手織り寿司」と名付けられた現代風の寿司を提供するお店として有名です。現在四条烏丸にある本店の他に西木屋町にもお店があって(AWOMB祇園八坂は閉店してしまいました)、ここでも本店とは少し変わった形の手織り寿司を楽しむことができます。
今回はそのAWOMB西木屋町へ、桜が咲く直前の頃にランチで訪れた時の話。手織り寿司とはどんなものか?烏丸本店の手織り寿司とはどう違うのか?気になったら、ぜひ最後まで記事をお読みください…
京町家をリノベーションして再利用…AWOMB西木屋町はこんなお店
AWOMB西木屋町は、四条河原町から高瀬川沿いに西木屋町通を南に歩いたところにあります。河原町通から少し鴨川寄りに入った静かなところで、ふらっと散歩するのにも適した小さな通り…お店はこの通りからもちょっと奥まったところにあって、まさに「隠れ家」という表現がピッタリ当てはまるお店です。
烏丸本店と同じく京町家をリノベーションした店内には、広々としたスペースに客席が全部で12席ありました。和モダンでスタイリッシュなお店からは坪庭を眺めることもできて、若者はもちろん年配者、あるいは外国人に至るまでリラックスして滞在できる落ち着いた雰囲気があります。
そんなAWOMB西木屋町を利用するには、事前のネット予約が強く勧められます。一応完全予約制ではないのですが、あまりの人気の高さゆえに予約なしの訪店では撃沈する可能性が非常に高いです。TableCheckというサイトからネット予約できるので、訪店予定が決まったらすかさず予約を済ませてしまいましょう。
手織り寿司 養:AWOMB西木屋町で唯一のフードメニュー、実際に食べてみて僕が驚いたのは…
さて、早速ですが、AWOMB西木屋町で提供される唯一のフードメニューである「手織り寿司 養(ておりすし よう)」についてご説明しましょう。手織り寿司とは「目の前の食材を自由自在に使って、自分好みの手巻き寿司を作る料理」と説明できます。この手織り寿司を動物性タンパク質抜きで、野菜や果物などヴィーガン食材だけで作ったのが「手織り寿司 養」で、魚や肉も食材として使用するAWOMB烏丸本店の手織り寿司とはこの点が違います。
僕がお店を訪れた令和4年3月下旬のメニューはこんな感じ…
烏丸本店で手織り寿司を食べた時とは少し違って、具材の真ん中にドーンと一品鎮座しています。店員さんの説明によると、どうやら京都御所をイメージして素材を配置しているようです。で、実際に目の前に運ばれてきた手織り寿司 養は…
こんな感じ。具材の中央にある「本日のとっておき野菜」は春キャベツでした。あと、季節の変わり目で一部メニューが替わっているとの説明も受けましたが、パッと見た感じでは下段のカリフラワーがブロッコリーになっているくらいかな…
では、実食…以前の烏丸本店での失敗を活かして、今回はこんな感じで手巻き寿司を作ってみました。やっぱり、すのこを使って海苔巻き状にするんじゃなくて、こうやって食べるのが正しい食べ方のような気がします。
さすがに10種類以上のおばんざいがありますので個々の料理についてのレビューは控えますが、甘いもの、苦いもの、酸味のあるもの…と味付けの違いは当然として、柔らかいもの、歯応えがあるもの、サクサクしたもの…と食感でもさまざまなバリエーションを楽しめます。その全てがヴィーガン食材なので、やはり身体への負担は全然感じませんね。食べているだけで健康になっている感じすらします。
でも、今回僕が一番驚いたのは、おかずじゃなくて酢飯なんです。キヌア入りはまだ想定の範囲内として、なんと酢飯にイチゴ果汁が入っているらしいです。どうですか?もしかしたら、あなたの頭の中はマガイモノ感で支配されているかもしれません。
でも、実際食べてみると…合うんです。いや、合うというか、新発見です。いちご果汁独特の酸味と甘味がほんの少し酢飯に加わるだけで、酢飯のインパクトが段違いにup。フルーティーに傾きすぎず、酢飯の味を損なわずにいちごの風味をアドオンする絶妙なバランス感覚はお見事。もしかしたら、昔ながらの寿司職人さんには難しい発想かもしれません。
この果汁入りの酢飯を「邪道」と判断する人もきっといるでしょうね。でも、僕はこういう新しい料理の誕生は大歓迎です。この手織り寿司をインスタ映え狙いの若者だけのものにしておくのはもったいないですね。若者文化を否定しがちな年齢層の人にこそ、この手織り寿司を僕はおすすめしたいです。
手織り寿司のお持ち帰りバージョンもあり!AWOMB西木屋町へのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・清水五条駅から徒歩6分
そんなAWOMB西木屋町では、なんと手織り寿司のお持ち帰りバージョンも用意しています…
お値段は税抜で2970円。その他にもいくつかのテイクアウトメニューが用意されていて、これを利用すれば近くの鴨川に移動して青空の下でランチを楽しむこともできますね。ただ、こちらも事前に予約が必要なのと、お持ち帰り用の手織り寿司はヴィーガン対応ではないかもしれないので、その点だけ確認が必要だと思われます。詳しくは、上の画像にある店舗情報から直接お店にお問い合わせください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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