食べログのラーメン部門で全国1位を獲った実績があり、現在もフードブログで京都No.1との呼び声高い俺のラーメンあっぱれ屋。一方でとてもアクセスが悪いラーメン屋としても知られていて、最寄り駅から3km以上離れているので、車かバイクがないと行くのが困難という現実があります。
では、僕のように車もバイクもない人は、京都でNo.1のラーメンを食べることはできないのか?いえいえ、そんなことありません。電車とバスを乗り継げば、ちゃんとお店までたどり着けます。公共交通機関で俺のラーメンあっぱれ屋に行くために、あなたに必要なのはたったの2つ。それは「気合」と「根性」です…
出発点は近鉄奈良線・新田辺駅…ここから1時間に1本のバスに乗り込みます
俺のラーメンあっぱれ屋への中継地点となるのが近鉄奈良線の新田辺駅(JR学研都市線の京田辺駅でもOKです)。最寄り駅はJR奈良線の山城青谷駅なのですが、ここからだとバスへのアクセスが悪くおすすめできません。
ここから京都京阪バスの緑苑坂行きバスに乗り換えます。1時間に1本しかないバスなので、新田辺駅に着く時間で乗り換え時間を調整するといいです。僕のおすすめは、9:55発のバスに乗ること(注:最新の時刻表をご確認ください)。これに乗れば、お店には10:20頃に到着します。
山の中のラーメン屋に本当に行列が…特にバス組は待ち時間の暑さ対策も必須
最寄りのバス停・明星ヶ原で下車して徒歩3分。ちょっとバスの進行方向に歩けば、お店は簡単に見つけられます。でも…
このように、お店があるのは本当に周りに何もない山の中。以前ご紹介した無鉄砲総本店ではまだ周囲に人が住んでいる気配がありましたが、あっぱれ屋はそれよりもはるかに過酷な環境にお店を開いているわけです(実は、ご主人は無鉄砲にインスパイアされてこの場所を選んだという裏話あり)。
でも、お店の入り口に到着すると、平日の朝、それも開店時間の1時間以上前だというにも関わらず、すでに4人の先客がいるではありませんか。そして僕の後にも続々と車やバイクでお客さんはやって来て、開店30分前にはゆうに30人を超える長蛇の行列に…到着当時はガラガラだった20台超の駐車スペースも、もう少しで満車というところまで来てしまいました。
このように、平日でも開店前から長蛇の行列ができるという噂は本当でした。もう、新型コロナがあろうとなかろうと関係なしですね。ちなみに、店舗の周囲には日除けとなる構造物が何もないので、特にバス組は待ち時間の暑さ対策や雨対策は必須です。
俺のラーメンあっぱれ屋のメニューは3種類…つけ麺は本当にすぐに売り切れるので、朝早く並んで一巡目の入店を目指すべし!
この日の僕はラッキーなことに、予定より早めにお店の準備が整って、開店時間より20分前に入店が叶いました。店内には厨房に沿った形でL字型のカウンター席が15脚。その背後のスペースがお客さんの待機スペースとして使われていて、10〜15人くらいのお客さんが空席まちをする構図になっています。
さて、ここで俺のラーメンあっぱれ屋のメニュー紹介へと参りましょう。基本となるラーメンメニューは…
- こくまろ塩ラーメン 850円(チャーシュー麺は+250円)
- 濁とろ塩ラーメン 1000円(チャーシュー麺は+250円)
- スーパーつけ麺(1日20食限定) 1000円
の3種類。お店が「塩豚骨魚介ラーメン専門店」と看板を掲げているように、どれも豚骨魚介ベースの塩ラーメンです。ラーメンの大盛り(1.5玉)とつけ麺の麺増量(中2玉、大3玉)は無料で調整でき、つけ麺の小(1玉)を選んだときはトッピングのメンマ(+150円)か味付玉子(+100円)のどちらかを無料でつけられます。
ただ、僕が見ている限り、この日の一巡目のお客さんの9割くらいはスーパーつけ麺を注文していました。この勢いなら、二巡目の前半にはスーパーつけ麺が売り切れとなってしまいます。スーパーつけ麺狙いなら、やはり確実に一巡目をゲットしておきたいところです。
スーパーつけ麺:ここでしか食べられない唯一無二の味…つけ麺好きならこれは必食
その売り切れ必至の大人気メニュー・スーパーつけ麺、僕は小サイズ(味付玉子トッピング)で注文しました。画像はこちら…
洋風の白い器で出てきたスープと麺。ここに京都No.1と呼ばれるお店の技が詰まっているわけです。
では、早速スープから…あっさり豚骨と濃厚豚骨の中間くらいの濃度で、ほんのわずかとろみがついています。しかしその旨味は圧倒的で、豚骨・魚介・塩分のバランスがドンピシャで、つけ麺のスープにしておくのはもったいないくらい。そのままアサリの身を投入してクラムチャウダーとして売り出しても、きっと文句は出ないのではないでしょうか?
これに対する麺は、表面がツルッとした自家製の平打ち太麺。ほんのり甘味のあるもちもち麺で、泡立ったスープがしっかり絡み、スープの旨味と調和して唯一無二の美味さを口の中に広げます。
そのままでもスープとして十分楽しめるスーパーつけ麺のスープですが、最後に魚介出汁のスープ割を楽しむこともできます。デフォルトのスープに魚介風味をプラスして、さらっと飲みやすくなったスープ割りバージョン。お腹は満たされたのに、もっと食べたい!という気になってしまいます。これはつけ麺好きなら必食レベルですね。わざわざ遠くまで来た甲斐がありました。
ただこれで気を抜いてはいけません。この後、バス組には最後にして最大の試練が待っているのです。でもその試練の話をする前に、もう1品だけあっぱれ屋のメニューをご紹介しましょう…
こくまろ塩チャーシュー:つけ麺が売り切れてしまったら…あっぱれ屋のおすすめメニュー、そのお味はいかに?
続いてご紹介するのは、お店のメニューで「おすすめ」と書いてあったこくまろ塩ラーメン。下の画像はチャーシュー増量で、お値段1100円なり…
丼の全周にわたって並べられた8枚のレアチャーシューが、チャーシューloverの心をくすぐります。
スープはスーパーつけ麺のつけ汁とは味のバランスが変わって、豚骨が前面に出て塩味と魚介風味がそれをサポートしている感じ。キリッとした塩味で勝負するのではなく、まろやかな豚骨ラーメンを塩味でいただくという感覚でしょうか。豚骨の旨さは凝縮され、一方で濃厚豚骨ラーメンで気になる豚骨臭さは微塵も感じられず、幅広い層に受け入れられやすい味になっていると思います。
麺はスーパーつけ麺の時と同じ自家製の平打ち麺。まろやか豚骨スープにも、この麺はよく合います。ツルツルもちもちで喉越しも快適。麺の自然な甘味が豚骨スープのまろやかさをさらに引き立ててくれる感じがします。
そして厚めにカットされたレアチャーシュー。レア肉の旨味もさることながら、周りに振られた黒胡椒のアクセントがまろやか豚骨スープにピリッとした刺激を加えて、味をシャキッと引き締めてくれるんです。まろやか一辺倒ではなく、こうした味変があるのも嬉しいですね。しっかり食べ応えもあってお腹も心も大満足。たった250円の追加で思う存分チャーシューを堪能できるのですから、チャーシュー好きにとっては注文しない手はありません。
スーパーつけ麺が売り切れてガッカリするかもしれませんが、このこくまろ塩ラーメンも並んで食べる価値が十分にある一杯だと思います。特に濃厚豚骨ラーメンに食傷気味の時には、こうしたまろやか豚骨ラーメンで舌と心をリセットしてみてはいかがでしょうか?
開店直後に入店して12時のバスで帰るのがベスト!俺のラーメンあっぱれ屋へのアクセスは、近鉄京都線・新田辺駅から京都京阪バス62番系統緑苑坂行きに乗り換え明星ヶ原バス停下車
さて、最後の試練・帰りのバス。明星ヶ原バス停から京田辺駅に向かうバスは、行きと同じく1時間に1本のプチレア路線。1本乗り損ねると次が来るまで1時間待たなければいけない、しかも行きと違って山の中なので、周りに時間を潰す場所もない…という過酷な状況に陥ってしまうわけです。
では、僕はどうだったか?というと…12時ちょうどくらいに絶妙なタイミングで帰りのバスが来てくれたんですよね。11:30からラーメンを食べ始めて30分後。ゆっくり食べても時間的に余裕があって、帰りのタイミングとして文句なしでした。
もしあなたも僕と同じようにバスで俺のラーメンあっぱれ屋に行くのであれば、僕と同じように開店と同時に入店して、12時すぐの帰りのバスに乗るスケジュールがベストです(注:最新の時刻表をご確認ください)。そのためには、当日一番乗りを目指す気持ちでとにかく早めに来店して、入店一巡目の中でも早めのポジションをゲットすること。列の後方になるとラーメンの提供が遅くなるので、帰りのバスまでの時間がその分短くなってしまいます。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
俺のラーメン あっぱれ屋 (ラーメン / 山城青谷駅、山城多賀駅、長池駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
住所:〒610-0116 京都府城陽市奈島下小路11−34
電話番号:072-763-1110
営業時間:11:30-14:00
定休日:日曜日
駐車場:あり
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
P.P.S. ここで修行したお弟子さんが、京都市内でこんなお店を開いてますよ…
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