ある日のランチタイム前に三宮センター街を元町方面へ歩いていた時に、赤のれんというお店の前にものすごい行列ができているのに気づきました。赤のれんは創業が明治39年という老舗中の老舗で、神戸牛のステーキからしゃぶしゃぶ、すき焼きなど、聞くだけで口の中にヨダレがたまるメニューを揃える高級肉料理専門店です。
その行列を目にして早速スマホでネットリサーチすると、ここのランチメニューの1つである黒毛和牛を使ったひつまぶしが口コミで大人気なんだとか。「ならば!」と後日再訪することを心に決め、丸一日休みが取れた日に満を辞して神戸までやってきたのですが…
黒毛和牛ひつまぶし目当てに長蛇の行列…ランチタイムの赤のれんの行列はどれくらい?
この日に僕が赤のれんに到着したのは、開店15分前の11:15分頃。お店の入り口は2階にあって、その入り口前の階段に6人の先客が列をつくって並んでいました…
これを見て、正直「前に見た行列と比べると大したことないな…」と思いました。もしかしたら、センター街にまで伸びる長蛇の行列は前回たまたまで、普段は待ち時間なく普通に入れるかもしれないなぁ…そんなことを考えていると、5分、10分と経過するうちにあっという間に階段は人で埋まり、センター街にまで伸びる行列がいつの間にか完成していました。
ちなみに、行列の最後尾がどこにあるのかが見えないので、開店時間に何人並んでいたかはわかりません。でも、僕がお店を出る時も階段が埋まるくらいの行列ができていましたから、少なくとも一巡目に入れなかったお客さんがいたことは事実でしょう。
赤のれん特製 黒毛和牛ひつまぶし膳:神戸で人気絶頂の数量限定ランチメニュー…さて、そのお味はいかに?
それでは早速、神戸で人気絶頂の数量限定メニュー・赤のれん特製 黒毛和牛ひつまぶし膳(お値段 1680円+税)をご紹介しましょう。画像はこちら…
お櫃の中に敷き詰められたレア色の牛肉がこの上なく美しい…断面からしっかりサシが入っているのがわかり、見た目にも高級な牛肉を使っているのがよくわかります。
さて、この黒毛和牛ひつまぶし、どうやって食べましょうか?一応、お店には初めての人のために食べ方の説明書きが置いてありますが、「せっかくのひつまぶしを3杯で終わらせてしまうなんてもったいない!」と考える僕は、いつも名古屋方式のひつまぶしの食べ方(参考記事:あつた蓬莱軒|ひつまぶしを生み出し、名古屋の食文化を守り続けた名店)を採用して、お櫃の中身を4等分して(しかも最後の1杯を多めに残して)食べるのでした…
まずはそのままの状態で牛肉を一口…さすが黒毛和牛、ものすごい量の脂と香ばしさです。肉の断面を覆い尽くして余りある上質な脂は、牛肉の外面で炙られることで香ばしい香りを放つようになります。その香りと脂の旨味が一体となって口と鼻を刺激して…いや、ホントすみません。僕、牛肉のひつまぶしを誤解してました。
実は、僕は前に京都牛光という店で牛肉のひつまぶしを食べたとき、これを「うなぎのひつまぶしの下位互換バージョン」と位置付けしてしまったんです。「ひつまぶしにする理由が見当たらない、普通にステーキ重でいいんじゃないか?」と…でも、その認識が全くの見当違いだったことに、この瞬間気づきました。これだけの脂のノリと香ばしさがあれば、うなぎのひつまぶしともちゃんとタメ張れます。
続いて刻み海苔やネギ、大葉を乗せて…こうすると濃厚な脂の味がやや落ち着いて、少しあっさり目にお肉をいただくことができますね。脂の味が抑えられた分、甘めに味付けされたタレの風味もより際立って感じられるようになります。
そして3杯目はお茶漬けバージョン。鰹出汁に肉の脂が溶け込むと同時に、肉には新たに熱が加わって、少し違った食感で黒毛和牛の味を楽しむことができます。黒毛和牛と鰹のダブルスープとなったお出汁でご飯をサラサラするの…いやぁ〜、たまりませんな。お出汁も2杯分急須に入れてくれているので、お茶漬けバージョンのおかわりもできちゃいます。
ここまで3種類の食べ方でひつまぶしを味わって、最後は一番好みの味付けで食べるお楽しみタイム。僕が最後に選んだ食べ方は…
テーブル備え付けの挽きたて黒胡椒とタレを追加して…
脂の香ばしさに黒胡椒の香りをアドオンした、モーレツにかぐわしいやつ。もうね、控えめに言っても天国です。肉そのものが十分香ばしいのでニンニクはいらないし、ここに黒胡椒をかますことで、香ばしさupとともにスッキリ洗練された味になるんです。これ、ホントにヤバいわぁ〜。次に食べる機会があったら、前の3つをすっ飛ばして、この味付けだけで全部イっちゃうかもしれません。
というわけで…京都牛光の肉まぶしさん、ごめんなさい!あなたが悪かったんじゃなくて、僕が肉のグレードをケチったのが悪かったのが証明されました。
さっぱり赤身肉で食べるひつまぶしは確かに物足りない感じがありましたが、しっかり脂の乗ったお肉で食べるひつまぶしは間違いなくお店の名物になれる一品でした。そんな高級牛を使ったひつまぶしが2000円以下で食べられるのですから、そりゃあ赤のれんの黒毛和牛ひつまぶし膳は人気になりますよ。牛肉好きのあなた、神戸に行ったら是非一度試してみてください。おすすめです。
牛肉以外のランチメニューもあります!赤のれんへのアクセスは、最寄り駅のJR神戸線・元町駅から徒歩3分
そんな神戸の高級肉料理専門店・赤のれんですが、牛肉以外のランチメニューも用意してあるので、肉を食べられない人と一緒にランチをすることもできますよ。下にメニューをご紹介しますが、それらのメニューの方が牛肉ランチよりも安く食べられるので、ちょっとお財布がやせ細っている時のお昼ご飯にもおすすめです。
赤のれんのその他のランチメニュー例(値段は税別)
- 日替わり定食(平日限定) 800円
- 刺身定食 900円
- 天ぷら定食 1000円
- 和牛網焼き膳 肉80g 930円から
- 和牛すき焼き膳 1800円
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
ちなみに、JR三ノ宮駅からは徒歩9分の距離です。
予約するP.S. 兵庫で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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