京都の山奥で長蛇の行列を作る人気ラーメン店・俺のラーメンあっぱれ屋で修行をしたお弟子さんが独立して、京都市内で自分の店を開きました。屋号は違いますがメニュー構成はあっぱれ屋とよく似ているので、なかなかあっぱれ屋に行くチャンスがない人にとっては代わりにここで…という使い方もありかもしれません。でも、こちらも食べログ百名店を2017年から連続受賞している実力派。
今回はそのお店・あいつのラーメンかたぐるま本店で、あっぱれ屋の大人気限定メニューであるスーパーつけ麺に対応する「うるとらつけ麺」を食べてきました。スーパーつけ麺とうるとらつけ麺は味が違うのか?美味いのかまずいのか?気になったら、このまま最後まで記事をお読みください…
他の飲食店より微妙に早い10時半開店、気になる待ち時間は…
とある平日の朝9:45頃にお店に到着した僕は、「ちょっと早すぎたな…」と勇み足を少し後悔していました。お店の中から豚骨の匂いは漂ってきましたが、この時間にはさすがに誰も並んでいません。
近くにコンビニもなさそうだし、仕方なくそのまま開店時間まで待つことに…で、待つこと45分、意外なことに開店時間まで他に誰も来ませんでしたね。ちょっと驚きでした。まあ、開店してから続々とお客さんが入ってきて、あっという間に満席になってしまったのですが。そんなわけで、平日なら普通に開店時間前後に来れば、それほど待ち時間なく入店できるのではないかと思います。
さらに、あいつのラーメンかたぐるま本店では、開店後の行列緩和のためにLINEで整理券を発行しています。LINEを使って整理券を発行しておけば、順番が近づいた時に通知が来る仕組みになっています。これでずっと店頭に並ばなくても良くなるので、LINEを使っている人はぜひ活用してみてください。
俺のラーメンあっぱれ屋のメニューをオマージュしたラーメン3種類…昼は塩、夜は醤油と味が変わります
開店時間になってお店の入り口をくぐり、左手にある券売機で食券を購入します。あいつのラーメンかたぐるま本店のメニューは、店主の修行先の俺のラーメンあっぱれ屋のメニューをオマージュしていて…
- こくまろ塩ラーメン >> こくとんラーメン 850円〜
- 濁とろ塩ラーメン >> 濁とんラーメン 1000円〜
- スーパーつけ麺 >> うるとらつけ麺 1000円〜
の3種類(値段は税込)。あっぱれ屋と明らかに違うのは、これらのラーメンが夜になると醤油豚骨になるくらいでしょうか。
どちらかというと僕は醤油味を試したかったのですが、昼間は残念ながら塩オンリー。ちょっと残念ですが、それならあっぱれ屋のラーメンと食べ比べをしてみましょう!ラーメンの名前は変わっても味はほとんど一緒なのか?それとも、見た目は似ているけれど全く違う味のラーメンなのか?
うるとらつけ麺チャーシュー:あっぱれ屋の超人気限定メニュー・スーパーつけ麺と同じ味?違う味?試してみた
というわけで僕がオーダーしたのは、あっぱれ屋の超人気限定メニュー・スーパーつけ麺に対応したうるとらつけ麺。チャーシュー盛り(+350円)とスープ倍(+250円)を追加オーダーして、お値段はちょっと高めの1600円なり。
麺の量を小(150g)、中(300g)、特大(450g)からチョイスできて、僕は迷わず特大をオーダー。この時点で女将さんに「お残し禁止」を言い渡されますが、麺450gくらいなら僕は楽勝で食べ切れます。注文を終えてスマホを眺めながら呑気に着丼を待つ僕。しかしここに、予想にもしなかった大きな落とし穴が…
見てください。つけ麺のスープが、ラーメン丼になみなみと注がれてやってきました。しかもこの丼、かなり底が深いんです。麺の量が多いからスープも多めのほうがいいかな…と思って気軽に追加した「スープ倍」ですが、あっぱれ屋のスーパーつけ麺を基準に考えると、スープ2倍どころか優に3倍はあるんじゃないか?というボリューム。これが後になってボディーブローのように効いてくるのですが、それはまた後のお話…
麺と一緒に写真を撮るとこんな感じ。この麺が特大サイズ(450g)であることを踏まえて、スープのボリュームを想像してみてください。少しはボリューム感が伝わるでしょうか?
それはさておき、まずはスープから一口…見た目はスーパーつけ麺にそっくりなのですが、味はかなり違いますね。スーパーつけ麺では魚介風味も効かせた洋風な味だったのに対して、うるとらつけ麺のスープは豚骨を前面に出したワイルドな味。塩味とスパイス感が強い濃厚豚骨スープといった印象です。
これに対する麺は、こちらはあっぱれ屋とそっくりな自家製平打ち麺。しっかりスープを吸い上げて、口の中でもちもち感を演出し、最後はツルッと喉越しよく胃袋に収まっていきます。
そして圧巻のレアチャーシュー11枚。断面のピンク色がチャーシューloverの食欲をさらに刺激します。ここはもう至福の時…とペロリと平らげて麺とチャーシューを完食!さて、残すはスープのみなのですが、問題は残ったスープ。濃いめのスープがラーメン丼にたっぷり…レンゲにすくって一口ずつ飲んでいくのですが、だんだん飲み疲れしてきて精神的にキツくなってくるんです。
もちろんスープ割りで薄めることもできますが、ある程度スープの量を減らしてからでないと丼から溢れてしまいますし、それだけ大量のスープを飲み切るのもかなりの胃袋の負担になってしまいます。ここにきて「お残し禁止」のルールが僕に重くのしかかってくることに…これからうるとらつけ麺を食べようとしているあなた、「スープ倍」はマジで要注意です。
でもこの時に僕の心の支えになってくれたのが、これらの味変アイテム。こしょうオイルはその名の通り黒胡椒を混ぜたオイルで、赤辛オイルは唐辛子味噌を混ぜたオイルになっています。どちらもスープの味に変化をつける意味では効果的でしたが、赤辛オイルは味噌でさらに塩分が濃くなってしまうので、こしょうオイルのほうがおすすめですね。
これらの味変を使って何とかスープの量を減らし、最後はスープ割りで無事完飲。食べ終えてみて振り返っても、やっぱりスープの味の違いは結構大きいですね。濃厚豚骨スープとしてはしっかり作られているとは思いますが、豚骨を強くした分一般的な味に近づいてしまって、僕には正直オリジナリティーがあまり感じられませんでした。豚骨つけ麺を食べに行くなら全然ありですが、あっぱれ屋と同じ味を期待して行くと残念な思いをすることになるかもしれません。
醤油味のうるとらつけ麺:あいつのラーメンかたぐるま本店の夜間限定メニューは、塩味バージョンとどう違うのか?
前回の訪問から1年後、「やっぱり醤油バージョンのうるとらつけ麺も食べたいなぁ…」とふと思い立って、ある平日の夕方にあいつのラーメンかたぐるま本店を訪問。前回の失敗を教訓にしつつ、券売機で「うるとらつけ麺チャーシュー(中、お値段 税込1550円)の食券を購入しました…
着丼した醤油版うるとらつけ麺はこんな感じ。スープの色を画像で比較してみても、元々の豚骨スープが濃厚すぎてほとんど一緒の色にしか見えません。
でも、実際にレンゲでスープをすくってみると…やっぱり醤油で少しだけ色が濃くなってますかね。味は濃厚豚骨と魚粉が半々といった感じ。「あれ?塩味スープに魚粉入ってたかなぁ…」というのが第一感想ですね。この中に醤油も結構な量入っているはずなのですが(塩分はかなり強い)、やはり豚骨の風味が濃厚すぎて、醤油の風味は気持ち程度しか感じられません。
一方の麺は、塩味の時と同じ自家製の中太平打ち麺。やや高加水な麺ですが、プリプリ系ではなくしっかりとした麺のコシが持ち味。表面がツルツルなのですが、スープが濃厚なおかげでスープとの絡みは良好。口の中に入れば高加水麺のツルツルが本領発揮して、最高の喉越しを楽しむことができます。
トッピングのレアチャーシューは全部で9枚。前回より2枚少なかったのは悲しかったなぁ…とは言え、このレアチャーシューの肉肉しさは改めて説明するまでもない神レベル。これを機会に肉に対する欲求をしっかり満たしておきましょう。
最後にスープ割。今回のスープは普通のサイズなので、楽勝で最後まで飲み干せました。とは言え、スープ全体の塩分はかなりの濃度になっているんじゃないかなぁ…血圧の高い人は程々にしておく方がいいように思います。
食べ終わってから振り返ってみると、やっぱり夜の醤油スープは昼の塩スープと多少味を変えているんでしょうね。確か、昼の塩スープはかなりスパイシーなスープでしたから…でも、その味の違いがあまり目立たないくらいに元々の豚骨がとにかく濃厚なので、どっちの方がうまい・まずいといった比較は難しいです。正直、個人的にはどっちでもいいかな…って感じです。
北野白梅町に2号店あり!あいつのラーメンかたぐるま本店へのアクセスは、最寄り駅のJR山陰本線・丹波口駅から徒歩11分
こんなあいつのラーメンかたぐるまは、北野白梅町駅前で2号店を営業しています。この北野白梅町店は現在昼営業のみなので、塩味のラーメン・つけ麺しか食べることができませんが、「それでも十分!」というなら、お近くの人は北野白梅町店も一度利用してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
あいつのラーメン かたぐるま 本店 (ラーメン / 丹波口駅、梅小路京都西駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒600-8892 京都府京都市下京区西七条西八反田町77 Gardian青山 1階
電話番号:非公開
営業時間:10:30-14:00、17:30-21:00
定休日:不定休
駐車場:あり
クレジットカード払い:不可(食券制)
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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