僕は日本のうどんの中で稲庭うどんが一番好きなのですが、本物の稲庭うどんを食べる機会というのは、関西に住んでいると滅多に訪れるものではありません。いつだったか高級料亭に連れていってもらった時に稲庭うどんが出たことがあったんですが、やっぱり元々うどんとしては高額なこともあって、関西では完全に讃岐うどんに負けてしまっている状態です。
なので、佐藤養助の直営店が3店舗もある(注:令和7年9月現在)東京のことを僕はすごく羨ましく思っていて、先日銀座に佐藤養助があることをふと思い出して、先日上京した時に時に約3年ぶりの稲庭うどんを食べに銀座 佐藤養助へ行ってきました。今回狙っていたのは、3年前には残念ながら秋田店で食べることができなかったあの人気メニュー…
高級店なんだけど若者にも人気…銀座 佐藤養助はこんなお店
僕が銀座 佐藤養助を訪れたのは、とある週末の午後2時頃。もうすぐ昼の部が終了となる時間帯でしたが、銀座駅から数寄屋通りを下っていくと、ちょうどお店の前あたりに10人ほどの行列ができているのが見えました。僕が行列の最後尾に並んでから5分ほど、ちょうど僕の後に並んだ人のところで「閉店」の案内が行列の後に…ギリギリセーフ!って感じでしたね。この日の入店までの待ち時間は約20分。大衆的なうどん屋さんと違って、お客さんの回転はややゆっくり目の印象です。
お店を訪れて意外だったことが1つ。僕がお店にいた時がたまたまそうだっただけなのかもしれませんが、若いお客さんの比率がかなり高かったです。場所柄銀座 佐藤養助はかなり高級な雰囲気を醸し出すお店になっていて、その意味でも若者にとってのハードルは高そうに感じたのですが、この時のお客さんの半分以上は若者だったんじゃないでしょうか。ここまで若者に受け入れられているというなら、東京ではもう稲庭うどんの地位は安泰ですね。京都や大阪にも同じように稲庭うどんの波が来てくれないかなぁ…
一見奇抜な組み合わせだけど…銀座 佐藤養助で注文したタイカレー二味セット、実際試してみてどうだった?
それでは、この日の僕が銀座 佐藤養助で注文したタイカレー二味セット(お値段 税込1800円)をご紹介しましょう。注文してから待つこと約10分、目の前に運ばれてきたうどんはこんな感じ…

綺麗に編み込まれた稲庭うどんが2玉に、レッドカレーとグリーンカレーの2種類のつけ汁がついてきます。純和風の稲庭うどんとタイカレーのセット、一見奇抜な組み合わせですが、実際のお味はどうなんでしょう?

というわけで、まずはレッドカレー、続いてグリーンカレーに稲庭うどんをつけてすすってみたのですが…どちらも想像していたよりずっと食べやすかったです。辛さはどちらも多少あって(レッドカレーの方が辛いです)、その点ではやっぱりタイカレーなのですが、ココナッツミルクの甘ったるい風味やハーブの香りは控えめになっていて、稲庭うどんの繊細さを全然潰してこないというか…でもそれでいて、しっかりハーブの香りはあるんですよね。このバランスを見つけるのに相当苦労したんじゃないかな…個人的には勘繰ってしまいます。

どうやらこのタイカレー、出汁には比内地鶏を、そして調味料にしょっつるを使っているらしいです。そんなところも、稲庭うどんとタイカレーの組み合わせに違和感を感じない要因の1つかもしれません。また、レッドカレーには小柱やアサリなど魚介系、グリーンカレーには鶏肉やしめじと日本の食材を中心に具材が構成されていて、その部分でも日本的な要素との融合を感じます。当然ながら麺どころかカレーも最後の一滴までペロリだったのですが、願わくば佐藤養助 総本店の時ように稲庭うどんを二段にできるようにしてほしいなぁ…って感じです。
銀座 佐藤養助のその他のメニュー例(値段は税込)
- 天ぷらせいろ二味(醤油つゆと胡麻味噌つゆ) 2400円
- 肉味噌温玉つけうどん 1600円
- レッドカレーつけうどん 1500円
- グリーンカレーつけうどん 1500円
- (温)きつねうどん 1500円
- (温)生わかめうどん 1500円
- とろろつけうどん 1400円
テイクアウト商品の販売だけじゃなく、稲庭干饂飩の切れ端を無料でもらえます!銀座 佐藤養助へのアクセスは、最寄り駅の東京メトロ・銀座駅C3出口から徒歩2分
そんな銀座 佐藤養助の店内には、今回ご紹介したタイカレーを含めたテイクアウト商品の販売コーナーがあるのですが…

これとは別にレジ横に稲庭干饂飩の切れ端が小袋に入って置いてあります。で…

この切れ端の小袋、1人1袋限定ですが、なんと無料でもらえます。切れ端ではありますが、うどんのクオリティーは通常の商品と全く一緒。こんなお得な話、ありますか?美味しい作り方も店員さんが丁寧に教えてくれますし、稲庭うどんを食べたことのない人へのお土産として完璧じゃないですか?ぜひ自宅へお持ち帰りして、まだ食べたことのない人に作ってあげてみてくださいな。
それでは、お店の詳細です…

銀座 佐藤養助 5点満点中
総席数:80席
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目4−17 銀座出井ビル 1階
電話番号:03-6215-6211(平日の夜、コースのみ予約可)
営業時間:11:30-15:00、17:00-22:00(土日祝日は21:00閉店)
定休日:無休(盆と年末年始を除く)
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(PayPayや電子マネー、交通形ICにも対応)
JR山手線・有楽町駅からだと徒歩8分で行けます。


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