濃厚な焼肉ダレではなく、和風の塩ダレで食べる焼肉スタイルで人気のアジェというホルモン専門店があります。1997年に京都の松原で創業、新鮮なホルモンとコストパフォーマンスが口コミで広がり、現在では京都市内の3店舗を含めて全国に支店やフランチャイズ店を展開しています。
そんな人気ホルモン店・アジェで一人焼肉を楽しむべく、ある日の夜に松原本店へ向かったのですが…
夜9時なのにものすごい人…でも待合室があるので雨の日も安心
四条河原町方面から木屋町通を南へ下り、飲食店の灯りが少なくなった辺りにアジェ松原本店はあります。
この日は仕事で遅くなり、お店に到着したのが夜の9時過ぎ。人気店であることは重々承知ですが、時間が時間なのでポツポツ空席があるんじゃないかな…と期待して訪店した僕は甘かった。カウンター席8脚を含む店内の45席は満席で、さらに僕の前から入店を待っている先客も…
実はアジェ松原本店のすぐ近くにも、総席数65席の木屋町団栗店が営業しているのですが、こちらも満席プラス店頭に人だかりが…これだけ聞いてもアジェの凄まじい人気ぶりがわかりますよね?
とりあえず店員さんの持っている記名表に名前を記載してもらい、空席ができるまで待機。ただ、お店の横に小さな倉庫のような待合室があって、10名程度なら室内で椅子に座りながら待つことができます。これなら雨の日も安心して並べますよね。待合室でスマホをいじりながら待つこと約30分、ビールを飲みたくてウズウズしだした頃に無事お声がかかりました。
ホソ塩:大阪、名古屋、金沢、東京など、今全国に拡散中のアジェ一推しメニュー…そのお味はいかに?
それでは早速、アジェの一推しメニューであるホソ塩(お値段 税込660円)のご紹介といきましょう。
ホソとは「小腸」「マルチョウ」のことで、これを一般的な焼き肉のタレにつけるのではなく、和風のサラッとした塩ダレにくぐらせて食べるのがアジェ流。京都の松原本店を中心に、大阪、名古屋、金沢、東京と、今全国に拡散中の京風塩ホルモンの代表メニューです。
そのホソ塩は、こんな感じで割と大きめにカットされて出てくるのですが…
これを火にかけると余分な脂がどんどん落ちていって…
食べごろになると一口サイズにまで小さくなってしまいます。これを和風の塩ダレにくぐらせて食べるのですが…
正直言って、一口目はほとんど何も感じませんでしたね。和風だしベースに少量の醤油とゆずの香りを加えた塩ダレに通すことで、余分な脂や焦げた部分が洗い落とされて、さっぱりヘルシーに食べることができます。でも、僕の一口目のインプレッションはそのくらいで、
なるほど、こういう食べ方もあるんだなぁ…
と思った程度でした。「これなら、僕は普通に焼肉のタレで食べる方が好きだなぁ…」と。
でも食べ進めていくごとに、その印象は徐々に変わっていきます。確かに一口食べて「おおっ、これは…」と美味さがすぐにわかるものではありません。でも、噛み締めていくと徐々に味が出てくるチューインガムのような食べ物であることに気付いたのです。
最初は余分な脂と焦げ目を落としてさっぱり、そこから噛み締めていくと脂肪組織の奥にまで染み込んだ塩ダレが、甘みのある牛脂と一体になってじわりじわりと口の中に広がっていきます。これは面白いですね。この面白さがわかって、食べ切った直後にホソ塩をおかわりしました。
あなたもこのホソ塩を食べる時には、こんな感じでゆっくりと味を噛み締めるように食べてみてください。早食いさんはこのホソ塩の魅力を十分に感じられずに損をしますので、くれぐれもご注意を…
タレ付き焼肉にも和風ダレ…アジェの焼肉のおすすめの食べ方は?
アジェでは塩ホルモンだけでなく、通常のタレ付きの焼肉にも和風ダレを使って食べます。これからご紹介する上サガリ(お値段 税込1450円)はハラミと同様横隔膜の一部で、ハラミより脂肪分が少ないヘルシーな部位ですね。
アジェで上サガリを注文すると、こんな感じの分厚いお肉が出てきて…
こいつを網でジュージュー焼いて…
ホソ塩と同じく塩ダレにつけて食すのですが…
タレ焼肉用の塩ダレは塩ホルモン用のタレをベースに、生タマネギスライスを加えて辛味を出した感じ。やはり余分な脂と焦げ目が洗い落とされて、さらに玉ねぎの辛味が加わってさっぱりと食べることができます。
こんな感じで、アジェの焼肉は塩ホルモンもタレ焼肉もさっぱりヘルシーなのが大きなウリの1つでしょうか。焼き肉というとこってりタレにつけた肉をオン・ザ・ライスで食べるのが醍醐味ですが、やっぱり身体にも良くないし、ここではあえてライスを頼まずに焼肉そのものの旨味を堪能するのが僕のおすすめです。
アジェはサイドメニューも充実!この日に僕が注文したその他のメニューをざっとご紹介
アジェではホルモンを中心とした焼肉メニューはもちろん、サイドメニューも充実していて何を頼むか迷います。僕もメニューを前に少し悩みながら、これからご紹介する3品を注文。3品ともさりげなく尖った部分があって、かなり高い満足感を得られるメニューでしたよ…
白菜キムチ
まずは焼肉屋の定番・白菜キムチ(お値段 税込539円)。上の画像では伝わりにくいかもしれませんが、このキムチ、よその焼肉屋さんで出てくるものより2〜3倍のボリュームがあるんです。
程よい辛味の中に潜むニンニクやエビの風味がたまりません。これ、いわゆるご飯泥棒というやつです。大盛りご飯を片手にガッツリいきたいところですが、これだけでお腹いっぱいにならないように気をつけなければなりません。
チゲ鍋
続いてご紹介するのがチゲ鍋(お値段 税込880円)。寒い冬の夜にはこいつで身も心も温めるのがお決まり!という人も多いのではないでしょうか?
アジェのチゲ鍋は、このように根菜がたっぷり入っていてとってもヘルシー(逆に肉はかなり少なかったです)。これまた適度な辛さの中に潜むエビの出汁がクセになり、次から次へとスプーンが進んでしまいます。
まかないカレー
そして〆の一品・まかないカレー(お値段 税込530円)。茶碗1杯分のご飯が小さなカレー皿にこんもりと盛られていて、〆とは言いつつそれなりのボリューム感があります。
結構スパイシーなんですが、牛すじ肉から染み出す旨味と甘みがそれを凌駕してほっこり食べやすいまかないカレー…さすが焼肉屋の作るカレー!という感じです。このアジェのまかないカレーは店内でレトルト版を販売しているので、お土産や間食用に買って帰るのもありですね(お値段 1個450円+税)。
基本予約不可だけど…アジェ松原本店へのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・清水五条駅から徒歩6分
そんなアジェ松原本店、基本的には予約不可ですが、開店時間と同時に入店できる場合には予約を受け付けているようです。予約なしで来店すると長い待ち時間が発生するので、可能であれば事前予約をしてからの来店が望まれます。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
阪急京都線・京都河原町駅からも徒歩7分で行けます。
P.S. 京都で美味しい焼肉をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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