今やお寺がカフェを運営するのも珍しくない時代、日本人なら誰もがその名を聞いたことがある築地本願寺の境内にも人気のカフェがあります。築地本願寺カフェTsumugiは築地本願寺インフォメーションセンター内で2017年にオープン。ここの「18品目の朝ごはん」が大人気で、平日土日問わず多くのお客さんが集まるんだとか。
そんなお寺の中の人気カフェでのモーニングを狙って、とある平日の朝に早起きして築地本願寺カフェTsumugiへ行ってきました。でもこのお店での朝ごはん、実はかなりハードルが高くて…
予約なしでも食べられるけど…とある平日の朝、築地本願寺カフェTsumugiの気になる行列の長さと待ち時間はこんな感じ
今回ご紹介する築地本願寺カフェTsumugiは、朝食の時間帯(8:00-11:30)は基本的に予約制になっているんです。予約はトレタという名前のサイトで30日前の0時からネット予約できます。予約手数料を取られたり別の何かを要求されたりせず、本当に普通にここから予約手続きができるので、もしあなたが今後築地本願寺カフェTsumugiへ行こうと考えているなら、ぜひこのサイトを利用してみてください。
ただ1つ困ったことに、1ヶ月先までほぼ全ての日はすでに予約で一杯。おそらく予約開始になったと同時に予約を取るくらいの勢いじゃないと、希望の時間帯に予約を取るのは難しいんじゃないか…って感じです。僕なんか、この日の朝にこのカフェのことを思い出したくらいですから、もう話にならないレベルです。幸い予約なしでも朝食を食べられるという情報があったので、「並べば何とかなるか!」という気分になれたのですが…
というわけで、僕が築地本願寺カフェTsumugiに到着したのが、とある平日の7:15頃。この時点で店頭にはすでに2人のお客さんが先に並んでいました…
入口にはこんな案内が立っていて、予約ありの人と予約なしの人が別の列に並ぶことになります(令和6年12月現在、整理券制ではないようです)。見ていると、予約なしの列には7:30頃から、予約ありの列には7:15頃からそれぞれお客さんが並ぶような印象ですね。この日は開店時間の8:00時点で、両方の列にそれぞれ約20人ずつの長さになってました。ただ、予約なしのお客さんはそこから30分ごとに10人までの入店になっているようなので、列の順序によってはそこからさらに30分以上待ち時間が発生することになるのでご注意を…
これを目当てに朝から行列…築地本願寺カフェTsumugiの人気メニュー・18品の朝ごはん、実際試してみてどうだった?
それでは、今回のターゲットである築地本願寺カフェTsumugiの人気メニュー・18品の朝ごはん(お値段 2000円+税)をご紹介しましょう。画像はこちら…
こんな感じで、お粥と味噌汁の他に左上から右下に向かって…
- 南高梅梅干
- 築地江戸一の黒豆
- 湯葉いくら
- 築地江戸一の甘口昆布の佃煮
- 季節のフルーツ(この日はオレンジ)
- 抹茶ゼリー
- つきぢ松露の卵焼き
- 揚げ茄子大豆そぼろ
- 里芋田楽
- 豆腐の柚子あん
- 季節の副菜
- 海苔明太
- タコの塩麹和え
- 合鴨の山椒焼き
- 築地紀文のお魚とうふおぼろ揚
- 築地吉岡屋のべったら漬け
の16品がおかずとしてついてきます。お粥と味噌汁を合わせて全部で18品。この18という数字にもちゃんと意味があって、その昔阿弥陀仏が計り切れないほど長い間考え抜いた48の願いのうち、18番目の「本当に安心できる世界に、いのちあるものすべてを平等に生まれさせたい」という願いからきているんだとか。この18番目の願いが阿弥陀仏の根本の願い→本願ということらしいです。だからお寺の名前が「本願寺」なんですね。初めて知りました。
さて、今回はこのお粥をメインに取り上げます。味がついている中華粥とは違う日本のお粥。どちらかというと日本人にとっては病気の時に食べるものというイメージが強いのではないでしょうか?小さい頃に白いお粥が出された時に「こんなのまずいし食べられない」と感じたことがある人も少なくないはずです。
でも、それはあくまでお粥単品で食べる時の話。16品目ものおかずが一緒についてくれば、話は大きく変わります。甘いもの、酸っぱいもの、塩っぱいもの…いろいろな味付けのおかずのどれと一緒に食べても白いお粥がしっかりと味を受け止めて、ふんわり優しい味に変換してくれるんです。特に豆腐にかかった柚子あんや明太子とお粥のコラボは控えめに言っても最高でした。さらに、白いお粥だと一口ごとに味を変えられるのがいいんですよね。お粥は無料でおかわり自由なので、16品のおかずを完食するまで様々な味変を楽しめます。
こんな感じの築地本願寺カフェTsumugiの人気モーニングメニュー・18品の朝ごはん、個人的にはあまり良い印象のなかった日本のお粥について再発見ができて、目から鱗の体験をさせてくれた一品でした。こんな朝ごはんを毎日食べられたら、日本人としては文句が言えなくなるんじゃないでしょうか?あえて気になったところを1つあげるとすると、お寺のカフェなのに動物系の食材が出てくるんですねぇ…そんなわけでベジタリアン・ヴィーガン対応というわけではありませんが、それを差し引いてもこの18品の朝ごはんはめっちゃおすすめです。
ランチタイムはブックカフェや作業場としても…築地本願寺カフェTsumugiへのアクセスは、最寄り駅の東京メトロ日比谷線・築地駅から徒歩1分
そんな築地本願寺カフェTsumugiには、現職の僧侶が選んだ48冊の本が陳列されていて、それらの本を読みながらゆったりと過ごすブックカフェとしての利用が可能です。また、カウンター席には電源のコンセントがついているので、ノートパソコンを持ち込んで作業場としても使えます。店内が広々としている上に、前面がすべてガラス張りになっているので、荘厳な本堂をバックにしたスケールの大きな景色も楽しめます。東京のど真ん中には珍しく開放感満点のカフェなので、朝ごはんにこだわらずぜひ一度利用してみてください。
それでは、お店の詳細です…
築地本願寺カフェTsumugi 5点満点中
住所:〒104-0045 東京都中央区築地3丁目15−1 棟内カフェ区画 本願寺インフォメーションセンター内
電話番号:03-5565-5581
営業時間:8:00-18:00
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(PayPayや電子マネー、交通系ICにも対応)
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