京都では明治・大正時代に「わらじカツ」と呼ばれるメニューが流行っていたそうな。当時営業していたとある洋食店で提供されていたビフカツがあまりにも大きかったことから、履き物のわらじに例えられて「わらじカツ」と呼ばれるようになったらしいのですが…
その明治・大正時代の人気メニュー・わらじカツを看板メニューとして提供しているお店が京都の清水寺近くにあります。そのわらじカツを試すべく、清水坂にある京都カツ わらじやというお店に行ってきたのですが…
アンティークな装飾品で昔の洋館のような雰囲気を再現…京都カツ わらじやはこんなお店
京都カツ わらじやは、清水寺からほんの少しだけ清水坂を下ったところにある建物の2階にお店を構えています。毎日のように観光客でごった返す場所なので、おそらくどの時間帯でも多少の待ち時間は発生するのではないでしょうか。僕が訪れたとある土曜日の午後1時頃の状況は、店内満席+入店待ちの先客が4人といった感じ。先客4人なので比較的ラッキーだったのかな…と思いましたが、お客さんの回転はゆっくり目で、僕の入店が叶うまで30分程度の待ち時間がありました。
このお店は平成31年4月にオープンと比較的新しいのですが、シックな内装と所々に飾られているアンティークな装飾品で、昔の洋館のような雰囲気が再現されています。目視でざっと数えたところ、店内の客席はテーブル席とソファー席を合わせて合計42席。ちょっと手狭な印象はありますが、レトロな雰囲気に浸れて居心地は悪くないですね。食事はもちろんですが、カフェとして利用するのもありのような気がします。
京都産の銘柄豚を使用…京都カツ わらじやの看板メニュー・わらじポークカツレツ、実際試してみてどうだった?
それでは、この日の僕が京都カツ わらじやで注文した、お店の看板メニューであるわらじポークカツレツをご紹介しましょう。ライスとサラダ、味噌汁がついて、気になるお値段は1650円+税。画像はこちら…

「わらじカツ」の名に恥じず、薄切りカツではありますが面積はデカいです。多分、履き物のわらじ片足分より一回りくらいデカいんじゃないかな…

では、実際に一切れ食べてみましょうか…衣のキメがすごく細かくて、口当たりが上品な印象。中の豚肉は京都産の銘柄豚・京丹波ぽーくらしいですね。赤身の部分が多くて、しまった肉質が食感として感じられます。ただ、薄切りかつなので最近流行りのとんかつのような肉汁ドバドバ状態ではないですね。上にかかった自家製ソースがかなりフルーティーなのもあって、僕にとってはむしろおやつ感覚に近かったです。薄切りカツだとどうしても肉よりも衣の比率が高くなってしまうので、肉の旨味を中心に楽しむための食べ物ではないように思います。そうではなくて、フルーティーなソースをたっぷりつけて衣や肉の食感、ソースの風味を総合的に楽しむメニューかな…と思います。
京都カツ わらじやのその他のメニュー例(値段は税別)
- 牛カツ(レア) 2200円
- ミックスフライ 2100円
- エビフライ 1750円
- チキンカツ 1450円
- 鳥のからあげ 1450円
上記はすべてライス、サラダ、味噌汁付きの値段
もう1つの看板メニュー・わらじビーフカツもデカい…京都カツ わらじやへのアクセスは、JR京都駅から市バス206系統北大路バスターミナル行きで清水道バス停下車、徒歩10分
そんな京都カツ わらじやには、国産牛のもも肉を使ったビーフカツがもう1つの看板メニューとして君臨している(わらじビーフカツ:お値段 2200円+税)のですが、このビーフカツも「わらじカツ」スタイルでデカい…こんなスタイルのビーフカツ、今まで僕の食べ歩き歴の中では見たことありません。ある意味、このわらじスタイルのカツも京都の食文化の1つかもしれませんね。清水寺観光とセットでランチにいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です…

京都カツ わらじや 5点満点中
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目269−1 源久秀 2階
電話番号:075-532-6601
営業時間:11:00-21:30
定休日:不定休
駐車場:なし
クレジットカード払い:可
P.S. 京都で美味しいとんかつをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…


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