讃岐うどんの業界では知らない人はいない有名人「るみばあちゃん」の最後のお弟子さんが、京都の深草で独立してうどん屋を開いています。そんなお店が京都にあるという情報を僕は加西のがいな製麺所に行った時に知ったのですが、自分の身近なところにそんなお店があったことへの驚きとともに、「やっぱりお店に行っとかないと!」と訳のわからない使命感みたいなものが芽生えてきて、ずっとお店を訪れるチャンスをうかがってたんですよね。
でも残念ながらなかなか予定が合わず、それから約1年が経ってしまいました。先日ようやく伏見でランチをする時間ができたので、るみばあちゃんの最後の弟子が営む店・本格手打ちうどん 大河へ行ってきたのですが…
切り立て、茹でたてのうどんが食べられる…本格手打ちうどん 大河はこんなお店
僕が本格手打ちうどん 大河を訪れたのは、とある平日の11:00頃。ちょうど開店時間を迎えようかという時間帯で、僕の後に続々とお客さんが店頭に集まってきていました。開店前から長蛇の行列…という感じではなかったですが、お店が開いた時で10人ちょっとはお客さん来てましたかね。そのお客さんもほとんどが地元の人ではなさそうで、やはりこのお店の噂を聞いて集まってきたんじゃないかなぁ…と思います。
さて、店内はシンプルながら清潔感のある空間になっていて、厨房に沿ったカウンター席5脚を含めて客席は全部で15席ありました。僕はラッキーなことに、ちょうど麺打ち台の正面にあるカウンター席に案内されました。この席にいると、注文が入ってからご主人が麺の生地をを伸ばして切っていく作業を目の前で見ることができるんです。今のご時世切り立て、茹でたてのうどんを提供するお店は少なくないと思いますが、それを実際に目の前で見られることで、自分が注文したうどんがきちんと作られるのが確認できて安心感が出ますよね…
値段がかなり強気なんだけど…本格手打ちうどん 大河の看板メニュー・大河盛ぶっかけ、実際食べてみてどうだった?
それでは、この日の僕が本格手打ちうどん 大河で注文した、お店の看板メニュー・大河盛ぶっかけ(冷)をご紹介しましょう。実はこのうどん、並盛りでお値段が税込1530円とかなり高めなんですよね。他のうどんメニュー例もあとでご紹介しますが、このお店のうどんは他のうどん店と比べてかなり強気な価格設定になっています。

注文してから待つこと約15分、目の前に運ばれてきた大河盛りぶっかけ(冷)はこんな感じ。麺の量を並 300g、大盛 500g(+170円)、特盛 700g(+220円)、特々盛 1000g(+330円)の4段階でカスタマイズできるのですが、今回はデフォルトの並にしています。麺の上には鶏天、えび天、ちくわ天など数種類がトッピング。でも、正直言って見た目的には1500円という値段とつり合っている印象はなかったですね…

それはさておき、早速レモン汁と甘口の出汁醤油を回しがけして麺をすすってみましょうかね…ちょっと意外だったのですが、この麺、讃岐うどんじゃないですね。太麺ですが平打ち麺のようになっていて、どちらかというとフォルムは大阪・滝井にある踊るうどんの麺に近いです。表面は少しざらついていて出汁醤油がしっかり絡むようになっていて、噛むと最初は柔らかく中は反発力の強いグミ感のある麺になっています。やっぱりこの辺りは京都の人の好みに合わせてアレンジしているんでしょうかね。そんなわけで本格讃岐うどんを期待していると肩透かしを喰らってしまいますが、うどん自体の出来栄えは「さすがるみばあちゃんの最後の弟子」って感じがします。

そしてトッピングの天ぷらへ。注文してから揚げてくれた揚げたて天ぷらですが、しっかり油が切れていてサクサク食感。中の具材にもちょうど良い塩梅で熱が通っていて、作り置きの天ぷらでは味わえない出来立てほやほや感が楽しめます。ちくわ天はこのようにボリューム感があって、海老も大きいのに加えて尻尾がしっかりしていて…他のお店より高級なエビを使っているのかもしれません。その一方で鶏天はひょろっと細くて「あれ?」って感じでした。ちくわやエビも含めて良い食材を使っているのは何となく伝わってくるんですけどね…

こんな感じの本格手打ちうどん 大河の大河盛ぶっかけ(冷)、うどんそのものは流石のハイクオリティでしたが、それでも1500円を払うのは少し勇気がいるなぁ…って印象でした。何しろ、かけうどんでもお値段 税込1130円と1000円を楽々超えますからね。まあ、でもラーメンも「1000円の壁」を超えてくるお店が多く出てきてますし、今後はあらゆる分野でこうなっていくんでしょう。このうどんを気兼ねなく食べられるくらいに給料上がってくれないかなぁ…
本格手打ちうどん 大河のその他のメニュー例(値段は税込)
- 天ぷらうどん(温) 1630円
- きざみきつねうどん(温) 1280円
- 天釜揚げうどん(温) 1730円
- 大河盛すだちおろししょうゆ(冷) 1630円
- 大河盛ざるうどん(冷) 1580円
- 天ざるうどん(冷) 1680円
- とりまいとろろしょうゆ(冷) 1530円
天かすを無料でお持ち帰りできます…本格手打ちうどん 大河へのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・藤森駅から徒歩9分
そんな本格手打ちうどん 大河では、レジのところに置いてある天かすを無料でお持ち帰りできるサービスを行なっています…

天かすと言ってもただの天かすではなくて、どうやらこの天かすにはうどんの出汁が含まれているようです。人気のうどん屋さんのお出汁が入った天かすですから、スーパーで購入できる天かすとはクオリティが全然違うのではないでしょうか。見た感じかなりのボリューム感ですが、天かすなので長期保存もできそうですしね…家でうどんを食べる時に備えて、1袋持って帰るのもありだと思います。
それでは、お店の詳細です…

本格手打ちうどん 大河 5点満点中
住所:〒612-0029 京都府京都市伏見区深草西浦町7丁目45−1
電話番号:075-641-4877
営業時間:11:00-14:00
定休日:火曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
P.S. 京都で美味しいうどんをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…


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