京都御所の西側で室町時代から営業を続ける老舗和菓子店・とらやには、虎屋菓寮と名付けられた併設のカフェがあります。とらやの名物・羊羹を初めお汁粉やあんみつ、夏季にはかき氷など、日本の伝統的な和菓子の数々を堪能できるお店として、主にシニア層の人気を集める甘味処です。
その虎屋菓寮 京都一条店へ令和4年早々に初訪問。1月末までの限定で提供されるお雑煮をターゲットに、平日の開店直後を狙ってお店に行ってみると…
高級ホテルのラウンジのような優雅な客席…全面ガラス張りの壁越しに眺める広々とした庭園はもはや芸術的
さすがは室町時代から続く老舗中の老舗。京都の一等地に広々とした敷地を持ち、高級ホテルのラウンジのような優雅な店内には、ゆったりくつろげるテーブル席が6卓。また、壁の両側は全面ガラス張りになっていて、その向こう側にもテラス席が設けられています。
お店南側のテラス席はちょっと落ち着いた雰囲気があって、古民家の縁側でお茶をすするような感じを体験できる場所。その反対の北側には広々とした和風の庭園があって、この庭園を真正面に構えるような形で席が配置されています…
それにしても、綺麗に整備されたこの庭園の美しさといったら…日本人なら誰もがきっと心を洗われるのではないでしょうか?そして、店内から軒越しに眺める庭園も、どの角度から見ても絵になるんですよね。この虎屋菓寮 京都一条店、東大名誉教授の内藤廣さんという方が建築・設計を担当されたらしいですが…外国人観光客の人気観光スポットになってもおかしくないくらいの芸術的な和空間になっています。
お雑煮:1月末日までの限定メニュー、他店のお雑煮とどこが違う?
そんな芸術的な和空間でいただく白味噌ベースのお雑煮、京都ではお馴染みのスタイルですが、お値段は税込 1420円と他店と比べてちょっとお高めです…
目の前の丼から鰹節の香りがふわっと漂ってきます。やや大きめな朱色の器に白味噌出汁、そしてその中央にトッピングされた京人参が我が国の国旗・日の丸を表しているかのようで、このビジュアルはすごく好きですね。
この白味噌出汁の中には丸餅が2つ、そして大根、京人参、海老芋が入っています。他店のお雑煮と比べても、結構な具沢山ですね。これだけ具沢山なのであれば、少食で済ませたいときはランチにしてしまってもいいかもしれません。
そしてお味の方は…白味噌雑煮って甘いお出汁のイメージがあるのですが、虎屋菓寮のお雑煮はどちらかというと甘さ控えめで、少しエッジの効いた塩味がついています。甘いお出汁を吸ってほっこり一息…というよりは、塩味がクセになってどんどんお出汁を飲みたくなっていく感じ。そういう点では、見た目は似ていても中村軒など他の甘味処のお雑煮とは明確な味の差別化がされていますね。
確かに値段は高めですが、場所代込みと考えて僕は十分に納得できますね。とっても静かに過ごせるし、どこに席を取っても芸術的なお店に癒される感覚があるし…願わくば、今後も静かに過ごせる喫茶スペースとして、ずっとこのまま残っていってほしいものです。
虎屋菓寮 京都一条店のその他の甘味メニュー(値段は税込)
- 季節の生菓子(飲み物付き) 1232円〜
- 季節の羊羹(飲み物付き) 1320円〜
- あんみつ 1320円
- 葛切 1430円
- お汁粉 1320円
- あべ川餅 990円
- いそべ餅 990円
テイクアウトメニューもあります!虎屋菓寮 京都一条店へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄烏丸線・今出川駅から徒歩4分
そんな虎屋菓寮 京都一条店では、以下のメニューのテイクアウトにも対応しています。テイクアウトメニューを片手に京都散策をするのもなかなかオツなもの。京都御所観光の時には、このお店に立ち寄るのもセットで考えてみてはいかがでしょうか?
- お汁粉 756円
- 抹茶グラッセ 648円
- 冷煎茶 648円
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
虎屋菓寮 京都一条店 (甘味処 / 今出川駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒602-0911 京都府京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400
電話番号:075-441-3113(予約不可)
営業時間:9:00-18:00
定休日:元日、毎月最終月曜日(その他臨時休業あり)
駐車場:店の裏に8台分あり
クレジットカード払い:可
P.S. 京都で美味しいお雑煮をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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