かつて四条木屋町に、当時の京都ではまだ珍しかった貝出汁のラーメンを提供する屋台優光という名のラーメン屋がありました。大阪屈指の行列店である人類みな麺類で修行を積んだ職人さんが京都で開いた麺屋優光の系列店で、結構人気があったのですが、オープンしてから1年足らずで閉店になってしまって、僕もガッカリした記憶があります。
それからしばらくして令和3年9月23日、四条河原町交差点の南側、GOOD NATURE STATIONの隣に、かつての屋台優光の移転オープンという形で新店舗・麺屋優光 河原町が営業を開始。先日そのお店の前を通りかかったとき、店頭にある立て看板メニューにあった季節限定メニューに惹かれてしまい、そのまま入店となったのですが…
居酒屋メニューがなくなって、より醤油ラーメンに特化…麺屋優光 河原町はこんなお店
その季節限定メニューについての話をする前に、まずは麺屋優光 河原町について簡単にご紹介しておきましょうか。新店舗は屋台優光時代と比べてかなりこぢんまりとしましたね。客席数は厨房に沿ってカウンター席が7脚、その背面の壁に沿って同じくカウンター席が4脚の全11席。両側の2列でお客さんが座っていると、正直ちょっと圧迫感があります。BGMはもちろんミスチル。大阪の修行先とは違って大きなディスプレイでライブ動画を流すところまではいってませんが、人類みな麺類の流れを汲んだお店としては、やっぱりミスチルは絶対に外せない!といったところでしょうか。
それはさておき、移転オープン後は前店舗の屋台優光からメニューも大きく変えてきました。前はラーメン以外にもビールやおつまみ系のメニューがいくつか用意されていたのですが、新店舗ではそういった居酒屋メニューは一掃されて、ラーメンオンリーのメニュー構成になっています。ベースに貝出汁ラーメン、醤油ラーメン、京都BLACKの3種類のラーメンがあって、ベースのラーメンとトッピングの量を選択して注文をカスタマイズ。ベースのラーメンが変わっても値段が一緒なのは地味に嬉しいですよね。前店舗の居酒屋路線を排して、より醤油ラーメンに特化してきた感じの新店舗。正直、前店舗のメニュー構成はちょっと中途半端な印象があったので、僕個人的にはこっちの方が好きですね。
麺屋優光 河原町のラーメンメニュー(値段は税込)
- スーパースペシャルらーめん 1500円
- スペシャルらーめん 1300円
- スーパースダンダードらーめん 1080円
- スタンダードらーめん 930円
想像してたのとはかなり違ってた…麺屋優光 河原町の夏季限定メニュー・冷し貝らーめん、実際試してみてどうだった?
それでは、この日の僕が麺屋優光 河原町の立て看板で惹かれてしまった季節限定メニューのご紹介へとまいりましょう。そのメニューとは…
貝出汁ラーメンの夏バージョン・冷し貝らーめん(お値段 税込1200円)。キンキンに冷えた貝出汁スープって、想像するだけでもスーッと身体の中に入っていきそうじゃないですか?でもね、実際出てきたものは僕の想像していたものとはかなり違ってたんですよ。というのは…
これ、画像では絶対に伝わらないんですが、カウンター越しにラーメン丼を受け取った時に、丼が温かいことに気づいたんです。温かいラーメンを作る時に丼も温めてくれるお店ありますよね。あれをこの冷しラーメンでやっているって感じです。温かいラーメンなら嬉しいサービスになるのですが、冷やしラーメンで丼が温かいってどうなの?って感じました。これはこういう意図で作られたものなのか、あるいは単に店員さんが間違えて温めた丼を使ってしまったのか、どっちなんでしょう?
そんなモヤモヤ感を心に抱きながら、まずはスープを一口…やっぱりスープ冷たくなかったです。感覚的にスープの温度は人肌くらい。スープがこの温度になっているということは、単に器を間違えたということではなく、あえてこの温度にしているということなんでしょう。外の立て看板には「キンキンに冷えた」って書いてあったんですけどね…その点は大きく期待外れでした。ただ、スープそのものは全然「まずい」ということはなかったです。薄口醤油を使った透明感のあるスープで、貝出汁がしっかり出てましたし…
一方、これに対する麺は表面がツルッとした中太の丸麺で、ものすごく強いコシがありました。一旦水で締めたのもあるんでしょうね。コシの強さは温麺の時のものとは少し質が違います。喉越しも気持ち良くて、飲み込んだ後にバックワードで貝出汁の香りがふんわり…この感覚は何回あっても飽きることはないですね。
そしてトッピングのメイン・チャーシューは、薄切りですがかなり大きなものが2枚入ってました。ハムのような、肉の旨味が詰まったタイプ。大口を開けて丸ごと口に放り込めば、期待通りの肉肉しさを体感することができます。
こんな感じで、麺屋優光 河原町の季節限定メニュー・冷し貝らーめんを完食してお店を退店。スープの温度以外は「さすが」の出来栄えだっただけに、本当にそれだけは惜しいな…と思いました。まあ、でもレギュラーメニューの温かいラーメンを注文すれば間違いないことも同時にわかりました。夜遅くまで営業してくれているし、今度はお酒を飲んだ後の〆として貝出汁らーめんを食べに来ようかな…
貝出汁ラーメンとは対極的にこってりの店舗限定メニューも…麺屋優光 河原町へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩2分
そんな麺屋優光 河原町では、あっさり上品系の貝出汁ラーメンとは対極的にこってりの店舗限定メニュー・カルボらーめんも提供しています。もう、メニュー名を見ただけで味が想像できそうじゃないですか?カルボナーラ風味のラーメンって、今まで僕は見たことないなぁ…お値段 税込1530円(トッピング増量バージョンは1830円)とラーメンとしては高めではありますが、変化球を狙ってみたい気分の時には少し奮発して試してみるのもいいんじゃないでしょうか。
それでは、お店の詳細です…
画像
麺屋優光 河原町 5点満点中
住所:〒600-8208 京都府京都市下京区稲荷町329番地 エリッツビル 1階
電話番号:075-365-8818
営業時間:11:00-24:00
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(PayPayや電子マネー、交通系ICにも対応)
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