今や京都には様々な種類のラーメンがありますが、昔から京都で食べられているのがいわゆる「背脂チャッチャ系」と呼ばれる背脂の乗った醤油ラーメン。この背脂チャッチャ系ラーメンを食べられるお店は京都市内に広く分布していますが、壬生・大宮エリアで地元の人が通い詰めているのが元祖熟成細麺 香来というお店です。
昼食を取り損ねたある日の午後、お腹すいたなぁ…と思いながら大宮から二条駅方面に歩いていた時にこのお店の看板が目に留まって、そのまま条件反射で入店となったのですが…
2012年創業と比較的新しい元祖熟成細麺 香来 壬生本店ですが、お店の雰囲気はどことなく一昔前のラーメン屋さんに近いものがあります。客席はカウンター席が14〜5脚に4人がけテーブル席が4卓。お客さんの層もラーメン好きの若者というよりは、作業服を着たお父さん方や子供を連れた家族客が中心で、お店の周辺で生活している人たちが普段使いしているような印象を受けました。
香来 壬生本店で食べられるラーメンメニューは7種類:17時まで注文可能な「お昼のサービスセット」がお得
そんな元祖熟成細麺 香来 壬生本店で食べられるラーメンメニューは…
- ラーメン 730円
- 香来麺 880円
- 台湾ラーメン 730円
- 台湾まぜそば 780円
- 白醤油ラーメン 850円
- 黒醤油ラーメン 850円
- 特製つけ麺(午後3時から) 930円
の基本7種類(値段は税込)。これにチャーシューや背脂、ネギなどのカスタマイズを加えると、結構な数の味のバリエーションが楽しめるようになっています。
加えて開店時間から17時までは、唐揚げやチャーハン、焼き餃子などをお得な値段でアドオンできる「お昼のサービスセット」も注文可能。一番高い特製つけ麺と合わせてもお値段せいぜい1200円。最近流行りのラーメン屋ではチャーシュー麺にしただけで普通に同じくらいの値段になったりしますから、これはガッツリ派の人にとってはすごくありがたいですよね…
元祖熟成細麺 香来の背脂チャッチャ系ラーメンは背脂たっぷりの見た目に反して…
この日の僕がオーダーしたのは、元祖熟成細麺 香来のスタンダードメニューであるラーメン。注文して待つこと約10分、目の前に現れたラーメンは…
背脂でスープの表面がほぼ覆い尽くされています。具材は刻みネギに薄切りチャーシュー、メンマと至ってシンプル。飾り気はないけれど、長年京都で食べられてきた昔ながらのスタイルです。
まずはスープから…背脂たっぷりの見た目に反して、醤油の鋭さが強く感じられるスープです。口に入れた瞬間醤油の塩分が舌に刺激を与え、それに遅れて鶏ガラ出汁がふわっと広がり、最後に豚のコクを残して喉を通り過ぎていく感じ。同じ背脂醤油ラーメンでも、すぐ近くにある京ラーメン壬生さだかずの醤油背脂ラーメンとは味の方向性が全然違いますね。豚の甘味を活かして優しい味付けのさだかずに対して、香来のラーメンは醤油が強めな分切れ味鋭い印象があります。
これに対する麺は低加水のストレート細麺。店名にあるように熟成の効果か、細麺ながら弾力と粘りが感じられますが、スープの味が強めなのでもう少し太めの麺の方が合うかもしれません。
そして京都ラーメンではお馴染みの薄切りチャーシュー、このデフォルトのラーメンでも5枚入っています。薄切りな分スープがよく乗って、1枚1枚ジューシーにいただけるのがいいですね。
全体的にボリュームはやや少なめですが、今どきラーメン一杯730円ですからねぇ…これ一食で空腹を満たすというよりは、少し軽めに済ませたい時やお酒の〆などに利用するとちょうど良い気がします。
夜遅くまでやっているのがありがたい…元祖熟成細麺 香来 壬生本店へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・大宮駅(京福電鉄・四条大宮駅)から徒歩6分
そんな元祖熟成細麺 香来 壬生本店、今は新型コロナの影響で営業時間が不安定ですが、本来は夜遅くまで営業してくれるとってもありがたいお店です。何かの事情で夜遅くなった時に、こういうお店が近くにあるとホント助かるんですよね…全然飾り気はないけれど、地元の人に愛されるお店。機会があればぜひ一度香来のラーメンを試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
元祖熟成細麺 香来 壬生本店 (ラーメン / 四条大宮駅、大宮駅、二条駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒604-8805 京都府京都市中京区壬生馬場町35−5
電話番号:075-822-6378
営業時間:11:00-翌3:00(日曜祝日は24時閉店)
定休日:無休
駐車場:近くに提携駐車場あり
クレジットカード払い:可
JR山陰本線・二条駅からも徒歩9分で行けます。
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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