ガーリックガーリック 渋谷店でランチをしようと思って歩いていたところ、遠目に行列ができているのが見えたんですよね。その行列を僕はガーリックガーリックの行列だと思ったのですが、実は違いました。そこはガーリックガーリックの2軒隣にあるガレットリア(Galettoria)という名のカフェ。クレープの元祖とも言われる、ガレットというフランス郷土料理の専門店です。
その行列の正体を確認するや否や、僕はここでランチ後のカフェをすることに決めました。行列に並ぶお客さんを見ても、圧倒的に女子率が高い完全アウェー状態になるのは目に見えていましたが、旅の恥はかき捨て、誰も僕のことなんか知らないし、開き直って「行っちゃえ!」って感じです…
ドラマ「花のち晴れ」の撮影に使われたことで有名…渋谷のガレット専門店・ガレットリアはこんなお店
僕がこの日に昼食を終えてガレットリアに戻ってきたのが午後の1時頃。この時間帯の混雑ぶりはこんな感じで…
行列に並んでいたお客さんは10人くらい。その1/3はカップルで、残りはすべて女性客。当初の予想通り男1人の完全アウェー状態でしたが、決して挫けない強い心を持って列に並び、待ち時間約30分で無事入店となりました。待ち時間中にネットリサーチをすると、どうやらこのお店はTBS系の人気ドラマ「花のち晴れ」の中で次世代パンケーキの店として撮影に使われたらしいですね。そんなこともあり、とにかく女性には知名度の高いお店のようです。
フランスの田舎に実在しそうな3階建ての建物の中はおしゃれでメルヘンチックな雰囲気になっていて、男1人で完全アウェー状態の僕に追い討ちをかけてくるかのようなプレッシャーを与えてくれます。1階と2階合わせて総席数は食べログ情報で45席。入店したら席に着く前に左手のレジで注文と会計を済ませるシステムになっているので、外に並んでいる間に注文するメニューを決めておきましょう。
数種類ずつあるメニューの中からドリンクとセットで注文するのがガレットリアのスタイル。では、新旧クレープの食べ比べをしてみましょうか…
そんなガレットリアのメニューはこんな感じで…
フードメニューはそば粉のガレットとクレープの2種類しかありません。数種類ずつあるガレットとクレープの中から1つ(あるいはガレットとクレープから1つずつ)を選び、ドリンクと一緒にセットで注文するのがガレットリアの注文スタイルになっています。
- Aセット(そば粉のガレット+デザートクレープ+ドリンク) 2300円〜
- Bセット(そば粉のガレット+ドリンク) 1700円〜
- Cセット(デザートクレープ+ドリンク) 1400円〜
上記の値段は税込で、選んだメニューによって追加料金がかかります。「花のち晴れ」に出てきた次世代パンケーキはないので、そこは誤解のないように…
今回僕が注文したのはAセット。ランチ直後にガレットとクレープの2つを食べるのはちょっとしんどいかもですが、このお店に1人で再訪するには鋼のメンタルが必要そうなので…
シナモンコーヒー牛乳
最初に運ばれてきたのが、ドリンクメニューで「人気商品」と書かれていたシナモンコーヒー牛乳(ホット、追加料金なし)。机に置かれた瞬間からシナモンの甘い香りがふんわり鼻に漂ってきます。
ミルクがたっぷり入っていて、上層のムースと共に口に入るとほっこり感が満点。シナモンの香りも心地よく、冬の寒い時期に飲むにはぴったりの一杯。でも、個人的には食後が良かったな。注文の時にドリンクのタイミングを聞いてくれなかったけれど、こちらからリクエストすれば聞いてくれるのかなぁ?
ハム・卵・チーズのガレット
続いて運ばれてきたのが、「生ハムとルッコラのサラダガレット」と悩んだ末に注文したハム・卵・チーズのガレット(追加料金なし)。実物を見ると想像していたよりカラフルで、インスタとの相性も良さそうですね。
中央の卵黄にナイフを入れて実食…そば粉の生地自体にほとんど味はありませんが、焼き色のついた生地からはこんがり香ばしい香りがふんわり口から鼻へ抜けていきます。言葉で表現は難しいのですが、小麦が焦げた時の香ばしさとはやっぱり少し違いますね。あえて言えば、そば粉の方が焦げ目の香りがよりストレートというか…でも、決して良し悪しを言っているわけではありませんよ。生地に合わせる具材によっても香りの感じ方は変わってきますしね。
このガレットにはチーズがかなり多めに使われていて、そのまま食べるとちょいと塩味が強めかな。その塩分強めなところを卵黄がしっかり中和してくれた上に、まったりしっとりな食感をパサついた生地に加えてくれます。
加えてパセリや香辛料の風味も結構しっかり効いていて、これまた想像以上に香り高かったのが印象的。特にピンクペッパーのアロマチックかつキレのある香りがいいですね。さすがガレット専門店、標準メニューでかなりの奥深さを感じさせてくれました。標準メニューと軽んじるべからず。ガレットの選択に迷ったら、まずはこれを食べてみてくださいな。
塩バターキャラメルのクレープ
そして3品目は塩バターキャラメルのクレープ(追加料金なし)。三角形に折り畳まれたクレープ生地にキャラメルソースがたっぷりとかかり、中央にバターがチョンとトッピングされています。
ナイフを入れた瞬間にクレープ生地のもちもち感が手から伝わってきます。そば粉のクレープは割とパサっとした感じの食感なので、やっぱり小麦粉を使ったクレープの方が現代風といいますか、今の時代に求められているものを満たしている感じはしますね。
口の中に入れると塩味と生地の香ばしい香りが程よく舌と鼻を刺激して、少し遅れてキャラメルソースの甘味と風味がじんわり広がっていく感じ。塩分が少し強めの味付けで、食べている最中ちょいちょいドリンクが欲しくなりますね。最初に出てきたドリンクを飲み干してしまっていると、喉が渇いた状態で食べ終えることになるかもしれないので、その点はご注意を。
以上の3品、個人的には十分に楽しめましたし、3品を通じてこのお店が女子ウケするのがよくわかりました。渋谷という立地を考えると、これでお値段2300円は安いとすら感じます。ただ、やっぱりメルヘンチックな雰囲気が男性客の前に大きな壁として立ちはだかりますね。ガレットリアに興味のある男性の方、訪問の際には強力な援軍を呼んでおく方がいいですよ。
代々木競技場裏にある系列店・オタンジャスティスでもガレットを食べられます…ガレットリアへのアクセスは、最寄り駅の京王井の頭線・神泉駅から徒歩3分
さて、今回ご紹介したガレットリアには、代々木競技場裏にオタンジャスティスという系列店が存在します。このお店でもガレットリアと同じくそば粉のガレットとクレープが楽しめるので、どちらか利用しやすいお店でガレットを楽しんでみてくださいな。ただ、ネットで見る限りこちらもメルヘンチックな雰囲気のお店のようなので、男1人だとハードルが高く感じるかもしれませんけどね…
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
JR渋谷駅からだと徒歩10分の距離です。
P.S. 神戸にあるこのカフェは、ガレットリアに勝るメルヘン度を誇ります…
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